[メイン2] アリス・L・ミラー : 『情報収集 或いは 適当な暇つぶし』登場:自由
[メイン2] アリス・L・ミラー : 50+1d10 登場/リザレクト (50+1D10) > 50+9[9] > 59
[メイン2] アリス・L・ミラー :
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
組織の名前が知れ渡っている以上
これまでとは異なり、スムーズに調査は進んでいく
[メイン2] アリス・L・ミラー : なにせ、何処にいるかわからない看板泥棒の捜索から 根を張り動けない相組織を弄るだけなのだから
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
大きな組織を相手にするなら
追手などを警戒する必要こそあるが…
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「生憎、ウチの方が殴り合いは有利だし 意外と楽に片付きそうよね〜」
[メイン2] 飴村 乱数 : へらへらと笑う。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「アリスお姉さんってさ、『面白い』よね」
[メイン2] 飴村 乱数 : 鮮度の低い街をぶらぶらと歩きながら、そう呟く。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「あら〜? どうしたの?まさか、この状況で口説き文句を…?」
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アリス・L・ミラー :
ニヨニヨと微笑みながら
人混みを避けて歩いている
[メイン2] 飴村 乱数 : 「まぁね~!それも半分くらい、いいや、もっと大きな比率占めてるかもだけど」
[メイン2] 飴村 乱数 : 頭の後ろで腕を組みながら、同じような笑みを浮かべる。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「可愛いお顔して、やってることはきちんと『マーセナリー』だからさ」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「実に『プロ』だなぁ~って、そんな感想を持っただけだよ~」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「わーっはっはっは! やっぱり、しっかり決めるところは決めておかないとね〜!」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 戯けながら、わざとらしくも笑いつつ
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「ね、口説きついでに 飴村くんについても教えてよ〜」
[メイン2]
飴村 乱数 :
「ん?な~に?言えることだったら何でも言っちゃう~、美人なお姉さんにはた~っぷりとサービスしなくちゃだもん♪」
にっこりと笑う。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「うへへ〜 煽てられ過ぎて茹っちゃいそう〜」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「でさ〜 なーんで、こっちにいるか〜とかはもっと親しくなってから聞きたいんだけど〜」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「ね、ファッションデザイナーなんでしょ? 雑誌でちょーっと見たことがある名前でさ〜」
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アリス・L・ミラー :
朧げながら良いデザインだな
とは思った記憶がある
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飴村 乱数 :
「えっ!!!!!!」
先程までの軟派な少年の態度はがらりと変わり、キラキラとした目に変わる。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「うっそ!?ちゃんと知ってるんだ~~~~~!!!」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「わ~~~~~~~!!嬉しい!!めっちゃ嬉しい!!ありがとう~~~~~~!!!」
[メイン2] 飴村 乱数 : 喜びを体で表すように、アリスの両手を取って、ぶんぶん振りながら、にっこりと、さっきの笑みよりも、本物っぽく見えるような笑顔を向ける。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「わ、わ…!」
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アリス・L・ミラー :
その反応に面喰らいながらも
頬を緩ませて
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「それで、やっぱり 動機とか気になっちゃう所があったりしちゃって!」
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アリス・L・ミラー :
良いものを作り出すことには
相応に努力がいる
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
何より、ファッションではベターにもユニークにも手をつける必要があり
セットで売り出すなら尚更に
[メイン2] アリス・L・ミラー : なら、当然 デザイナーを志した相応の理由があるのだろう
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飴村 乱数 :
「なるほどねぇ~、つまりはアリスお姉さんは、ボクの『芸術』は何?って聞きたいわけだ」
聞かれたいことを聞かれ、嬉しそうに、無邪気な子どものように笑う。
[メイン2] 飴村 乱数 : 先程まで拷問に加わっていた少年とは思えないような、純粋さを見せていた。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「うん! 素人が簡単に聞いてもいいのかなーって悩みはしたんだけど…」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「飴村くんのこと、もーっとしりたいしね!」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「へへへへっ!嬉しい~~!」
[メイン2] 飴村 乱数 : そして、唇の上に指を置くと、軽く空を見上げる。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「そうだな~……こんなことをさ、FHが口にするのもなんだかなーって、思うけどさ」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「『運命の出会い』って、アリスお姉さんは信じる?」
[メイン2] 飴村 乱数 : 少しだけ細めた、緑の瞳で、そっと横を向かせる。艶めかしく、アリスを見つめる。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「うん、結構信じちゃう!」
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
ドキリとする所もりつつも
ヘラリとそんな言葉を口にする
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
自分は出会った覚えはないが
運命とはもっと大きい物なのだろう
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
その上で転がっているのが自分とすれば…
まあ納得はできる
[メイン2] 飴村 乱数 : にやりと笑う。
[メイン2]
飴村 乱数 :
「じゃあ、それが『答え』だよ」
目を細めて、静かに、陽気さを感じさせないトーンで、そう告げる。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「ボクにとっては、『感動』だったんだ。キラキラで、ポップで、キュートで、カラフルなデザインの服と出会ったことが」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「この業界にいるとさ~、色々とこう……あるじゃん?」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「頭ん中が、ぐちゃぐちゃ~!ってなっちゃうようなこととか!」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「でもさ、アトリエでふと見つけた、ボクが手掛けてるみたいな服と出会ってさ」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「頭の中が、一気にスッキリしたみたいな、晴れ渡ったような、それでいて……高揚するような」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「そ~んな、気持ちになったんだよね!」
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飴村 乱数 :
「……なんて、あはは!これ、アリスお姉さんにとっての聞きたい『答え』になってるのかなぁ……?ちょっと抽象的過ぎちゃってるかな……?」
困ったような眉となり、伺うような目でアリスを見る。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「ふむふむ」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「うん、充分!」
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
意味への理解はまだ足りていない
しかし、まず重要な事は…
[メイン2] アリス・L・ミラー : 本人とっての大切な経験を自分に共有してくれた事 コミュニケーションという最大の目的は満たされた
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「とっても素敵なお話だったわ〜♪ 語ってる時の顔も活き活きしてたし!」
[メイン2]
飴村 乱数 :
「へへへ!やった~!それなら良かった!」
無邪気な笑顔を見せながら。
[メイン2]
飴村 乱数 :
「フッフッフ~♪」
そして今度は、悪戯な顔を向ける。小悪魔のような。
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飴村 乱数 :
「それなら今度は、アリスお姉さんの番だよ~?」
上目で見つめ、顎をそっと触る。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「おお、アリスちゃんの秘密を暴きたい……とは…!」
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アリス・L・ミラー :
身を隠すようなそぶりを取りながら
くねくね揺れて
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「ふふ、けだものね…!」
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飴村 乱数 :
「ふっふっふっふ~!そのと~り!男な~んてみんな、皮引っぺがせば、そ~んなもんだよ~ん!」
悪戯っぽく、舌をちろりと出す。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「と!いうわけで、ボクばっかり喋ってもなんだし、アリスお姉さんのこと聞かせてよ~!」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「さっきの時もそうだし、今の立ち振る舞いだって、そう」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「実に『慣れてる』んだよねぇ、この世界での佇まいっていうの?」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「でもさ、それなら猶更のこと、アリスお姉さんはきっと、分かってると思うけどさ」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「ここで生きるには、『繋がり』が重要になってくるんだよ、いやらしい言い方なら、『コネ』とか、そういうの?」
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飴村 乱数 :
「でもお姉さんはどっちかっていうと、そこらへんに、あ~んま固執してないっしょ?」
にやりと笑う。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「だからさ、『面白い』なって」
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飴村 乱数 :
「─────アリスお姉さんはさ、何を『欲望』としてるの?」
緑色の瞳の奥で、アリスの姿が映る。
[メイン2] 飴村 乱数 : 『同業者』として、お~しえて!♪と、無邪気に笑う。
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
ふむふむ、普通なら根幹に関わる話…
けど、ボカすほどの事でもない……
唐突だけど、狙いが良い…伊達に業界人じゃないって事かしら…
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アリス・L・ミラー :
ただ、残念な点があるなら…
“答え”の方か
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「肉とか、お酒とか?」
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アリス・L・ミラー :
アッサリと答えた物は
宝石でもなく、ましてや大切な個人でもない
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「それと〜、いつか着る新しい服とか〜 好みの顔した人とか〜」
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アリス・L・ミラー :
だいたい全部
これだけで、繋がりには事足りる
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アリス・L・ミラー :
明日のご飯が楽しみだから
明日に期待して、生きようと思う
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
距離さえ取れば楽しい人を見つけては
テキトーな、縁を作って楽しく連む
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
絶対的な一つを作らない代わりに
変えが効く物で日常を満たす
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「うん、私は大体こんな感じ!」
[メイン2] 飴村 乱数 : くすりと笑う。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「『企業秘密』─────ってわけでも、無さそうだね」
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飴村 乱数 :
「じゃ、アリスお姉さんは言うなれば、江戸っ子だ♪」
冗談っぽく、そう言う。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「宵越しの銭、持ちたくないんでしょ?」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「まあね〜♪ 」
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アリス・L・ミラー :
貯金はあるとも
けれど、大金を溜め込んでるわけでもない
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
必要な分、必要なだけ
使いたい分は使って 足りなかったらすぐに稼いで
[メイン2] アリス・L・ミラー : 目標もないままテキトーにと
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「色々やって、一番これが楽しいのよね〜!」
[メイン2]
飴村 乱数 :
「最高だね♪」
にやり。口角が上がる。楽しそうな表情だ。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「アリスお姉さんとは気が合うねぇ~、というのもさ」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「ボクも大体お~んなじ理由で『テロリスト』やらしてもらってるからね♪」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「楽しく生きることができれば、それいいやってね」
[メイン2]
飴村 乱数 :
「深く掘ったって、もうそれ以上はな~んにも出ない」
ひらひらと手を振り、肩を竦める。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「おお〜 こういう事いうと、“俗物”〜!とか言われることもあるから、嬉しいわ〜」
[メイン2] アリス・L・ミラー : ま、実際 そういった類を避ける虫除けにも使っているのだから 被害者ではないのだけれど
[メイン2] 飴村 乱数 : 「こういう生き方もあるってだけだよね~、この世界は確かに案外柵が多くて、不文律の掟もあって、何より面子を重んじなくちゃやりたいこともな~んにもできないけど」
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飴村 乱数 :
「それでも『自由』に生きようとするのは、個人の勝手っしょ~」
へらへらと笑い、棒付きの飴を取り出すと咥える。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「あ、アリスお姉さんもキャンディいる?イチゴ味しか無いけど~」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「あ、いるいる〜♪」
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アリス・L・ミラー :
ひょいひょいと、邪魔な物を
通り越して近寄っていく
[メイン2] 飴村 乱数 : どぞどぞ~♪と、ピンク色のキャンディを手渡す。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「─────さ~て、色々歩き回って疲れたと思うしさ。それに、『管竜』の情報な~んて、いつでも手に入れられる。もう既にアイツらは、籠の中のハトポッポ」
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飴村 乱数 :
「そんなわけで、どっか休憩しちゃう~?」
へらへらと笑いながら。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「いえーす♪ お腹が減ったなら、またあの店に戻っても良いし〜♪」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「計画の名残りか、結構ホテルもあるのよね〜 遊び場としては丁度いいわ〜」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「あはは!さっすが~♪遊び慣れてるねぇ~!」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「じゃ、火遊びとしゃれ込んじゃう~?」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「いえっさー!」
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アリス・L・ミラー :
はしゃぎながら抱きついて
そのまま、引きつれるように駆けていく
[メイン2]
飴村 乱数 :
「へへへ!それじゃ、存分に楽しんじゃおっか♪」
拒むことなく受け入れ、肩を優しく抱き寄せる。
汚らしい街の中、エスコートするように、導いていく。
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飴村 乱数 :
そうして二人の男女は、夜のネオン街の中、溶け込んでゆく。
見ゆるは、桃色の発光が目に毒な、いかにもなお店。
[メイン2] 飴村 乱数 :
[メイン2]
飴村 乱数 :
─────赤色の部屋。
と、言っても先程とは違う。返り血によるものではない。そういうデザインなだけだ。
[メイン2]
飴村 乱数 :
赤色は交感神経を刺激し、興奮状態にさせるという。
どこの店でも取り入れているようなものだ。
[メイン2] 飴村 乱数 : 紫煙が燻る。
[メイン2] 飴村 乱数 : ピンク色の少年が口にしていたのは、棒付き飴ではなく、煙草。
[メイン2] 飴村 乱数 : 肌は汗ばみ、火照っていた。
[メイン2]
飴村 乱数 :
「ふぅ~~~~……おっと、断りも無く吸っちゃったね、ごめんねアリスお姉さん♪」
ベッドに腰掛けながら、アリスの方を向き、にこりと微笑む。
[メイン2] 飴村 乱数 : ぽん、ぽん、と優しく彼女の背を撫でる。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「ん〜ん、気にしないで」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「それ以上に、良い思いはさせてもらったしね…♪ 」
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
茹った様に全身は熱く
冷えていく様は寂しく心地いい
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
妖艶に浮かべながら
ベッドに掛けたその背に抱きついた
[メイン2]
飴村 乱数 :
当然拒むことなく、背に感じる柔らかな感触を受け入れる。
にやりと微笑みながら。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「『無粋』なことを言うなら~……お互いに、『弱み』を握った。これでビジネスの『関係性』としては、確固たるものになった」
[メイン2] 飴村 乱数 : 煙を吸い、小さく吐く。ぼんやりと天井を、妖しく見つめながら。
[メイン2]
飴村 乱数 :
「なんて、そんなつまんない目的で抱く男はいないさ♪」
アリスの目を見やって、頬を優しく撫でる。
[メイン2]
飴村 乱数 :
「いい女だね、アリスお姉さんは♪」
口説き文句。とは言えこれが、乱数の本音。
楽しく生きることを『欲望』とするのだから、いつだって本心だ。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「うんうん、そんなアリスちゃんを夢中にさせたんだから、飴村くんもかなりの者ね!」
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
戯けながら、評価自体は嘘はない
優秀ではあるし、話していて楽しいという事は
関係性を作る上でとても大切だから
[メイン2]
飴村 乱数 :
「へへへへ!全く敵わないねぇ」
参ったと言わんばかりに肩を竦める。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「そうおだてられちゃ、嬉しくなっちゃうのが性ってものだよ。ますます気に入っちゃったな、アリスお姉さんのこと~♪」
[メイン2] 飴村 乱数 : 灰皿に煙草を押し付け、ごめんよ♪と断りを入れてから、密着姿勢から離れる。
[メイン2] 飴村 乱数 : 冷蔵庫へと向かい、中を開ける。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「普通の水、炭酸水、お酒、どれがいい~?」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「うーん、今は炭酸!」
[メイン2]
飴村 乱数 :
「りょ~かい☆」
軽い、ノリの良いテンションで返答すると。2本取り出す。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「はい!ど~ぞ♪ いっぱい汗かいちゃったからね~、いくらオーヴァードでも、脱水症状を甘く見ちゃ、ね?」
[メイン2] 飴村 乱数 : その内の一本をアリスへと差し出しつつ、またすぐ近く、隣へと腰掛ける。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「ありがと〜」
[メイン2]
飴村 乱数 :
乱数は、マイクロビキニなどという、この場における『無粋』は何一つとして身に着けていなかった。
生まれたままの姿。身を全て晒した状態。
ある意味で、これもまたビジネス相手に対する礼儀の一つ。包み隠すものはないという、『信頼』の形だろう。
[メイン2]
飴村 乱数 :
プシュ。と小さい、弾ける音を奏でる。
ペットボトルを開けると、初めに乱数から飲み始めた。
よくあるのだ、こういった場面で『媚薬』やら何やらで、女を手籠めにする輩が。
[メイン2] 飴村 乱数 : 自分は、そんな『つまんないこと』する奴じゃありませんよ~という意思表示も兼ねて、飲み始める。
[メイン2] 飴村 乱数 : ごくり、ごくりと喉仏を動かし、音を立てながら飲む。
[メイン2]
飴村 乱数 :
「ふぅ~~!やっぱり炭酸水はさっぱりしてて美味しいね~!」
にっこりと笑う。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「まぁでもボクは、甘い炭酸水の方が好きなんだけどね~」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「ジュースと合わせると別の楽しみに変わるものね〜」
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
そうして、疑わない事を示すために
自分も炭酸水へと口を付ける
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
今はただ礼を尽くす場面ではないが
最低限度の礼節は、どの様な場所でも必要だ
[メイン2]
飴村 乱数 :
「そうそうそう~~!あとはウィスキーとかね~!ボクはロックでは飲まないからさ~、炭酸で割って飲みたい派~」
楽しそうに雑談を続けつつ、アリスが冷え込まないように、布団を掛ける。
[メイン2]
飴村 乱数 :
「─────ちなみにさ~、アリスお姉さんさ、話は変わるけど」
目を細め、妖艶な瞳を向け、その肩を抱く。
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「ん〜?」
[メイン2]
飴村 乱数 :
「これ、先に言っておくと、口説きね~♪」
飄々とそう告げ、へらりと笑いながら。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「ボクらのセルに入る気とか、無い~?」
[メイン2]
飴村 乱数 :
『勧誘』だ。裏社会における組織は、何よりも『目』が、『手』が、『足』が多い方がより強固なものとなる。
もちろん、絶対的にそうである、とは言い難いのだが、しかしマンパワーが物を言わせる場面は多数存在する。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「ボク個人がね、アリスお姉さんのこと、気に入っちゃったからね♪」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「ただでも、無理強いはしないよ。『こだわり』っていうのも、あると思うしね~」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「とは言え、愉快に、したいことをして、したくないことはせず、自分『らしく』生きるって意味だと、結構~ね、ボクらのセル、都合がいいよ~?」
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
しばし、動きを止めて
“計算”を終えた
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「うん、なら“契約”って事で!」
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
あくまで、専属で依頼を受けるに留めたのは
一つのグループに異物を取り込む事を避ける意図がある
[メイン2] アリス・L・ミラー : 大きな目標を目指す際、可能な限り集団の意見には統率が必要となるが…
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
ここに、異物が挟まると
くだらない軋轢や、無駄な手間が増えていく
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「専属のマーセナリーなら、無駄な心配はしなくて良いし お互いに都合がいいもんね〜」
[メイン2]
飴村 乱数 :
「へぇ~?」
目を細め、にやりと笑う。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「やっぱりアリスお姉さんは、賢いね」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「それがいい『選択』だよ」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「一度契りを交わせば、もう離れることはできない、絶対に、ね」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「入った組織を裏切ることがあれば、その悪名はどこまでも波のように広がって行く」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「そしていずれ、自分の首を締める」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「だから─────あくまで今は、様子を伺うことを兼ねて」
[メイン2] 飴村 乱数 : 「専属マーセナリーを選ぶ……というわけだね?」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「まあね〜♪」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 最悪、互いの為に縁を切る時も後腐れが起こりにくい
[メイン2] アリス・L・ミラー : 堅牢ではないが、脆弱であるが故に気楽なのだ
[メイン2]
飴村 乱数 :
「『恐ろしい』ね、敵に回したくないものだよ」
へらへらと笑いながら。
[メイン2] 飴村 乱数 : アリスの細い腰に、腕を回す。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「それなら、敵に回らないように、じっくりと……」
[メイン2] 飴村 乱数 : 艶めかしく、目を細め、顔のすぐ近くで、見つめる。
[メイン2] 飴村 乱数 : 「堕とせるかどうか、試してみようかな?♪」
[メイン2] アリス・L・ミラー : 「……それは楽しみ♪」
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
そのまま、手足へ絡み抱き着きながら
笑みを浮かべる
[メイン2]
飴村 乱数 :
─────堕とせやしないさ。
そんなことは分かってるよ。
この、アリス・L・ミラーという女は、本当に『賢い』。
分相応というものを、真に理解している。
[メイン2] 飴村 乱数 : まぁ、でも。
[メイン2] 飴村 乱数 : そんな『つまんない』ことは、いいや。
[メイン2]
飴村 乱数 :
いい女を抱ける。
『楽しい』じゃん。そう考えた方が。
[メイン2] 飴村 乱数 : ね?♪
[メイン2]
飴村 乱数 :
静かに─────カーテン越しに、男女はゆっくりと、ベッドへと倒れていく。
二つの人影のシルエットは、重なる。
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
狭くも広がる二人の褥を軋ませながら
夢中の雲を掴みながら
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
既に纏めた仕事の終わらせ方へと
ほんの少しの間目を向けた
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
…書いてある事は単純過ぎて
もはや、文字にする事すら陳腐で仕方がない
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
それでも、ほら
気楽に書くなら
[メイン2] アリス・L・ミラー :
[メイン2] アリス・L・ミラー : 皆殺しだ
[メイン2] アリス・L・ミラー :
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
そんな事をするなら
当然、少しといえど心は軋むから
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
実行者同士で癒しを求める
彼等と私達で区別する
[メイン2] アリス・L・ミラー : 当たり前だ それが、常に
[メイン2] アリス・L・ミラー :
[メイン2]
アリス・L・ミラー :
どれだけ日常を離れても
自分を捨てることは、誰にもできないのだから
[メイン2] アリス・L・ミラー :